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腹腔鏡手術について

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腹腔鏡手術について

腹腔鏡手術とは

従来の開腹手術のようにお腹を大きく切ることなく、皮膚を数カ所切開(3-10mm)して器具やカメラを挿入し、テレビモニターでお腹の中を観察しながら行う手術です。
実際にお腹を開けて観察する開腹手術と比較し、拡大された鮮明な画像で手術を行うことができ、画像を保存することで手術後にご家族もご覧いただくことができます。
また、傷が小さく痛みが少ないため術後の回復が早く、動物の身体への負担が少ないことが特長です。

腹腔鏡による避妊手術のメリット・デメリット

メリットのご紹介

1.傷が小さくて済む
◆痛みが少ない(3mm、5mm、10mm程度の傷)
◆動物の回復が早い
◆お薬をあまり必要としない
◆傷口をなめることが減る
◆エリザベスカラーを早く外せる
◆手術ストレスの軽減
◆感染や傷が開く危険性が少ない

2.臓器の湿潤環境が保たれやすい
◆胃や腸の機能回復が早い
◆癒着が少ない
◆イレウス(腸閉塞:腸管内容の肛門側への移動が障害されている状態)などが減少

3.内視鏡でお腹の中を見ながら手術出来る
◆繊細な手術操作が可能
◆術者と助手が同じ術野を観察できる
◆卵巣の取り残しを防ぐ
◆止血の確認ができる
◆卵巣を無理に引っ張らない(痛みが少ない)
◆特に、肥満犬や大型犬に安全

4.手術時間が開腹手術と同じか短い
◆熟練すれば15~20分です

5.同じ小さな傷で他の検査や手術が出来る
◆同じ小さな傷でありながら他の病気の発見、治療につながる

6.インフォームドコンセントが充実
◆記録された映像をご家族に見ていただける
◆動物の身体について理解していただける
◆その手術が安全に行われたことを確認していただける


デメリットのご紹介

1.感覚が伝わりにくい
◆癒着の剥離が困難
◆出血への対処が困難
◆血管の存在確認、腫瘍範囲などの情報に限界

2.鉗子操作の自由度が制限
◆トロッカー設置部位が固定
◆操作軸に左右される

3.視野に限界
◆2次元画像で、遠近感に乏しい
◆視線が一方向で、見える範囲が限られる
◆視野が狭く、見ていない部分を把握できない

4.不慣れな技術で行うと危険
◆麻酔時間が長くなる
◆他の臓器を傷つけてしまう

5.機器の導入が高額
◆手術費用が高くなりやすい

腹腔鏡手術の基本的な手順

1.開腹手術と同じように麻酔を行い、毛刈り、消毒を施します。
2.お腹の中に二酸化炭素ガスを用いて気腹(お腹を風船のように膨らませる)を行います。
3.トロッカーと呼ばれる筒状の器具をお腹の中に留置します。
4.トロッカーを介して、内視鏡手術専用の細長い内視鏡、鉗子などを挿入し、モニターに映し出された画像を見ながら手術を行います。
5.手術が終わったら、気腹を解除し、傷の縫合をして手術を終えます。